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看護介入のポイントってどこなんだろって悩みますよね。
病気を学んでくると、だんだん、看護って症状に対して介入するものと、予防的に介入し増悪を防ぐものとがあるんだなって気付くと思います。
 症状の緩和に対しての介入ならイメージが付きますが、予防的な介入になると何をするといいの?って質問がありましたので、少し理解につながればとおもいまとめていきます。

 病気っていうからにはどこかの機能に障害が発生しているわけです。
その障害によって本人の自覚に関わらず体に表れているものが症状ですね。

関連図というものを拡げていくと、病気と生活がつながっていきます。
例えば、呼吸困難という症状が現れると、不眠、食事摂取量の低下、怒責困難(便秘)、活動範囲の縮小、コミュニケーション障害などがでてくるんだなって関連図からも解ります。
 この一つ一つの目に見えた問題(顕在的問題)について介入するというのもありますが、このそれぞれの問題の大もとは呼吸困難からきていると理解できます。

 それならば、まず呼吸困難の解決を優先順位をあげて介入することによって、それぞれの問題が解決されるのではないかと考えることができますよね(*^^*)

 では、この呼吸困難はどこからきているのかと関連図を見てみます。
呼吸困難の原因が非効果的気道浄化や非効果的呼吸パターンによってガス交換障害が起こり、呼吸困難につながっているということが解りました。

 あとは、この
 非効果的気道浄化
 非効果的呼吸パターン

この2つに対する介入を考えていけば問題が根本から解決されるはずですね。

関連図からはたくさん問題がでているように思いますが、
その原因となるものは以外に少ないことが多いと思います。

便秘だから活動と水分、腹部温罨法と直ぐに介入を焦らず、患者さんはなぜ便秘になったのかとアセスメントしてできるだけ根本から介入することが大切です。

 私は、こうした患者さんの場合、部屋の温度や湿度を気にします。
COPDの患者さんは痩せであることがほどんどで寒がりなため、部屋の温度を高くする人が多いんです。部屋の温度を高くすると口腔が乾燥しやすく、咽頭の乾燥から痰の粘稠度が増し、呼吸困難へとつながってしまいます。この関係性も関連図から読み取れます。

 関連図をしっかりと書き起こし、全体を見ることで、環境が患者に与える影響を含め理解につながると思います。

 病気は違っても、関連図の内容が同じところがでてきます。
 関連図で繋がりさえ理解してしまえば、病態を理解できれば、その後の症状や成り行きが予測できるようになりますよ!
 関連図でしっかりと思考の整理をする癖をつけていけるといいですね!

 では、今日も1日がんばりましょ(*^^*)