
サルコペニアの定義
人間の老化に伴う重大な変化は、骨格筋量の進行的な低下、それも体力や機能の低下を導く大幅な低下です。1989 年 Irwin Rosenberg は、年齢と関連する筋肉量の低下を「サルコペニア」(ギリシャ語で筋肉を意味する「sarx」と喪失を意味する「penia」)と提案しました。それ以来、サルコペニアは加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下として定義されています。しかし、統一されたサルコペニアという定義は未だに確立されていないのが現状です。サルコペニアの症状
進行性及び全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下が特徴ですサルコペニアの診断
サルコペニアの診断基準は①筋肉量の低下
②筋力の低下
③身体能力の低下
この中で①と②もしくは③の症状所見を観察することで診断をします。
サルコペニアの診療ガイドラインについて
サルコペニア診療ガイドライン2017(サルコペニア診療ガイドライン2017の要点)
サルコペニアの原因
サルコペニアには複数の要因があります。例えば、生涯にわたる老化の過程、幼少期における発育・発達の影響、不適切な食習慣、寝たきりや不活発な生活スタイル、慢性疾患や特定の薬物療法などが挙げられます。
また、サルコペニアは身体的な障害と健康障害の状態につながります。つまり、運動障害、転倒・
骨折の危険性の増大、日常生活の活動能力(ADL)の低下、身体障害、自立性の喪失、および死亡する危険性の増大などです。


カヘキシアは往々にして炎症、インスリン抵抗性、食欲不振等を伴い、筋肉たんぱく質の喪失が加速されます。このようにして、カヘキシアを有する多くの人は、サルコペニアを伴うこととなります。
しかしながら、サルコペニアを有するからといってカヘキシアがあるとは考えられていません。サルコペニアはカヘキシアで提唱されている定義のひとつの要因として捉えられています。


サルコペニアとカヘキシア
カヘキシア(Cachexia)(ギリシャ語で悪を意味する「cac」、状態を意味する「hexis」)は、ガン、鬱血性心不全、末期腎不全などの病態に付随して起こる重度の筋肉量減少として、高齢者において広く認知されています。近年カヘキシアは、複合的なメタボリックシンドロームとして定義され、基礎疾患を伴うもので、かつ脂肪量の減少とは時に無関係の筋肉量の減少を特徴としています。カヘキシアは往々にして炎症、インスリン抵抗性、食欲不振等を伴い、筋肉たんぱく質の喪失が加速されます。このようにして、カヘキシアを有する多くの人は、サルコペニアを伴うこととなります。
しかしながら、サルコペニアを有するからといってカヘキシアがあるとは考えられていません。サルコペニアはカヘキシアで提唱されている定義のひとつの要因として捉えられています。
サルコペニアとフレイルについて
虚弱(Frailty)は、多くの生理機能が加齢により累積的に減退す ることにより生じる老年症候群であり、ホメオスターシスの障害やストレス対応能の減少を伴います。そして、虚弱により転倒、入院、施設入居、死亡などの有害な転帰をとる可能性が高くなります。Friedらは、身体的な特徴に基づいて、簡便に特定できる虚弱の表現型を定義しました。わかりやすくすると、意図しない体重の減少、疲労、衰弱、歩行速度の低下、および身体活動の減少などの特徴のうち 3 つ以上を有することで虚弱を定義しています。虚弱とサルコペ ニアには重複する部分があり、ほとんどの虚弱高齢者にはサルコ ペニアが見られ、サルコペニアを有する高齢者もまた虚弱です。しかしながら、一般的な虚弱の概念は、身体的要因を超え、精神的側面および認知状態、社会的サポー トや環境要因を含んだ社会的側面も含んで考えられています。▼最新情報はツイッターでキャッチ!▼
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