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リビングウィルとは?

 「生前の意思」と訳される。
 生前、判断力が明確にあるうちに、自分の最期の迎え方についての希望を述べておくこと。延命治療に対する希望をあらかじめ表明しておくことなどをさす。これにより、たとえ判断能力が失われた状態になっても、本人の希望に沿った終末期を迎えることが可能になると考えています。

 延命治療に限らず、葬儀の方法や、臓器提供の意思などもリビングウィルの1つと考えられている。

 万が一、突然死を迎えたとしても、自分の思いを誰かに託したり、誰かの迷惑にならない、自分に縁のある人に伝えるメッセージです。


<関連リンク>
終末期医療に関する意識調査等検討会|人生の最終段階における医療に関する意識調査(平成26年3月)
リビングウィルとは?|日本尊厳死協会



看護師国家試験にあった『リビングウィル』の出題

第99回
 患者の権利主張を支援・代弁していくのはどれか。

 1. アドボカシー
 2. リビングウィル
 3. パターナリズム
 4. コンプライアンス



解答

1. アドボカシー
  設問通り。

2. リビングウィル
 人工的に生かされている状態よりも「人間としての尊厳を保った自然な死」を望むことを尊厳死という。また、回復の見込みがない患者が生存中に発効する尊厳死の意向を表明する場合をリビングウィルという。

3. パターナリズム
 強い立場にある者が弱い立場にある者の利益になるようにと、本人の意思に反して行動に介入、干渉することをいう。医療現場の領域では、医師が患者の主体性や自己決定権を無視して診療を行う場合を指す。

4. コンプライアンス
 「患者が治療に必要な指示に従い、守っていくこと」と解される。最近では、患者中心、患者主体の医療ということでアドボカシーを大切に関わりを深めている。


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